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その前に自分の趣味を分かってもらおうという気持ちもないのか。
そこまで嫌がられるとは思わなかったウサミミはショックで俯いた。
嘘でも誰かと一緒だから、連れて行けないといって欲しかった。
そっちのほうがダメージ少なかった。
そして自分がいかに勝手だったかを痛感した。
自分が鉄道に興味を見せれば、ホイホイと好意を持たれると考えていた。
人の気持ちはそんな単純ではないのに。
こちらの都合で変えられないのに。
自分の甘い考えを思い知ったウサミミは、恥ずかしくて、曳野の顔をまともに見られなくなった。
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