一両目 秘境駅

9/60
前へ
/339ページ
次へ
「ウサミミ?」 曳野は口を閉じ、暗い表情となったウサミミの様子を心配した。 もう二度とここに来られないかもしれないとさえ思ったウサミミは、最後にきちんとしようと決意した。 ウサミミは目に涙を浮かべてふかぶかと頭を下げた。 「今までお世話になりました。ご迷惑をかけてすみませんでした」 突然の別離宣言に今度は曳野が驚いた。
/339ページ

最初のコメントを投稿しよう!

448人が本棚に入れています
本棚に追加