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ばっちりスモークが貼られ、真っ黒。外の色が全く分からない後部座席の窓から外を眺めるて感慨深く頷いた。
「なかなかいい天気だなぁ、あ? 次郎」
次郎(舎弟1号)が同じようにスモークの貼られた窓から外を見る。
「……たた、確かになかなかの天気です」
合わせた。
「そんでここんとこ組はどうだよ」
「それなんですが、実は修さんが。自分が言うのもあれなんすけど、その、跡目争いに顔を出してきたというか」
「2年見ねぇうちに言うようになったなぁ。そんな心配をおまえがしてくるとはアレだな」にやりとした視線を次郎に投げる。
「いえ、すいませんでした、でしゃばりました」深く頭を下げた。
「いいってことよ」
ワイングラスを次郎に向けて、一人で『かんぱい』をした。
と、そこで何かにぶつかった衝撃音の後に、急ブレーキを踏むタイヤの軋む音が車内に響き渡った。
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