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人の時間の流れは早い
産まれて大人になって老いて死ぬ
それまでの間に人は愛で満たされるか、満たされる事なく愛に飢えるか
私は後者の人間だった
老いて死んだわけでは無い事故で死んだ
天涯孤独の私は死んでも誰も泣いてはくれ無い
捨てられ誰も私を求めてはくれなかった
そんな私は幽霊になったまま一年ぐらい現世をフラフラ彷徨っている
好きで彷徨っているわけでは無い自分でも早く成仏したい。それか早く消えたいと思ってる
でもそれが出来ない
恨みがあるわけでも無い
生きたいとも思って無いのに
「アーーーいったぁ??ようやく見つけましたよ!」
?
羽の生えた子供が私を指して居た
これは天使だろうか?
「なんで、フラフラしたんですか!探すの面倒だったんだからね!だいたい私が来るまで動か無いでしょ普通は!」
天使に何故か怒られてる
そんな規定なんか知ら無いよ
こっちは早く消えたいから彷徨って居たんだ
死んでからどれ位経ったと思っている一年だぞ
死んでも暫くその周辺に留まってたが誰もお迎えに来ないし花も手向けられなかったんだ
むしろ今までこいつは何処に居たんだよ
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