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「相沢さん、何を言ってるの? 桜はそんな事は言わないよ、絶対」
修くんが、ボー然としている私の頭を『ポンポン』と撫でながら、美人秘書に白けた視線を放った。
「じゃあ、橘さんは私が嘘を言っているって言うんですか?」
それでも続く、美人秘書の嘘。
「イヤ。ただ、聞き間違えちゃったんじゃないかなーと」
美人秘書の嘘に気付きながらも、彼女を悪者にしない修くんは、やっぱり優しい。
「聞き間違ってなんかない!! 木内さんに凄くヒドイ事をいっぱい言われた!!」
「相沢さん、いい加減にして」
嘘を吐き通そうとする美人秘書に、修くんが『ピシャリ』と言い放つ。
そんな2人のやり取りを眺めていたら、どっと疲れが押し寄せてきた。
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