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(2)競争
ある日、ライとリクは森の中で、追いかけっこ をしていた。
リク 「今日も、僕の勝ちだね!」
ライ 「まだ、わからないだろ!!」
ゴールまで後、少し
ライ 「わぁ~!!」
昨日の雨で濡れた落ち葉を踏み滑って飛んだ。 あまりのこけっぷりを見たリクは、思わず気を抜 いてしまい、小枝にいい音を立たてて、おでこを ぶつけた。
リク 「ゴフッ!!」
あまりの痛さに、目がウルウルしてくる。体中 に落ち葉や泥をつけた、ライが近づいて来る。
リク 「やっ!やめろよ!!近付いて来る な!!」
ドサッ!!ライに倒されたリク
リク 「何するんだよ!!ルイさんに怒られるだ ろ!!」
赤いおでこを、さすりながら怒る。
ライ 「リクも、どろんこお化け...フフフ...ハハ ハ...」
リク 「ライこそ、ゾンビだろそれ!アハハハ ...」
2人の笑い声が森の中に消えていく。しばらして
リク 「今日は、もう帰るか!」
ライ 「そうだな、2人で怒られるぞ!!」
ライは、ルイさんの恐さを知らない。自分の部屋に着いたライは、小さくうずくまり、「ごめんなさい」と何回もつぶやいていた。
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