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(3)メガネ
ライ 「よぉ!メガネ久しぶりだなぁ~!!」
スグル 「僕なメガネではなく、斉藤 謙って名前があるんで、止めて下さい。」
ライ 「メガネはメガネだよなぁ、リク?」
リク 「ライは、言い出したらきかないから、諦めろスグル」
スグル 「はあ・・・」
スグルは大きなため息をはく。
ライ 「今日は、どうした?いつもは出てこないのに」
スグル 「体力測定なので、来るようにと、連絡があったんですよ」
リク 「そうか、それじゃぁ仕方ないな」
ライ 「早く行こうぜ!!」
リク 「おぅ!」
体力測定と言っても、木登り、森の中を走り抜ける時間、川でどれ位泳げるかなどだ。リクとライは、いつもの遊びの延長でこなしていく。だが、いつも家にいて、あまり外にでないスグルは、最初の川泳ぎから溺れていた。
スグル 「あっ!!ぶぁ!!がはっっ!!」
ライ 「あれ!!溺れてる!!」
リクとライは、走り出し川へ飛び込んだ、スグルの姿が見えない!!リクは、川の中へ潜っていく、沈んでいくスグルが見えた。体を持ち上げようと、脇の下に手を入れ、ライはスグルの足を持って、川岸にあがる。控えていた救急隊の人がすぐさま、人口呼吸をする。
スグル 「ゲブァ、ゲホゲホ」
救急隊員 「大丈夫ですね、でも、もう少し横になってて下さいね」
スグル 「はい」
ライ 「大丈夫かぁ?」
リク 「本当驚いたぁ、無理はだめだよ」
スグル 「心配かけた、大丈夫。誰が助けてくれたんだ?」
リク 「僕と、ライだよ」
スグル 「お前ら!ありがとう!!」
リク・ライ 「「どういたしまして!!」」
ニコニコ笑う2人に、スグルは感謝した。もしこれから先、2人に何かあったときには、2人を助けようと、心の中で決心した。
あまりあわなかったが、3人はそれから仲良くなったのは、また別の話。
その事故を見ていた何人かの女の子達は、ライとリクを熱い視線で見ていた。
ユリ 「やっぱりライってかっこいいよねぇ」
カナ 「私は、やさしいリク様のほうがいいわぁ」
ナナ 「私は、どっちもないなぁ、やっぱり子供はいやなの!もう少し大人がいいわぁ」
カナ 「あなただって、まだ、子供でしょうに、まぁ、ナナならしかたないか」
女の子達はそんな話をしながら、3人を見ていた。
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