第1章

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教室の戸を開けたら、そこには… 巷で噂の一朗くんがいました。 マジかよっ!! 遡ること3時間前。 マサ、タク、ヒロ、そして俺ハル。俺達幼なじみ4人はいつものようにファミレスでエネルギーチャージ中。 ファミレスに居合わせた女子達からの情報。 「そう言えばさぁ…巷で噂の一朗くんて知ってる?」 あれやこれやと横道にそれては戻ってと、やっと巷で噂の一朗くんの話が始まった。 一朗くんは俺達の通う高校の学生で1年6組。出席番号16番だった。 何でも16年前に事件に巻き込まれて亡くなってしまったらしい。 そして一朗くんは心残りがあるのか理由は分からないが成仏出来ず16年経った今もなお教室に出るらしい。 出るのかよっ!!(俺達4人の心の声) タクが口を挟む。 「おいおい…何だか知らんがやたら、[16]って出てこないか?」 「おぉ!タク!いいところに気づいたね。16ってさぁ…1(いち)6(ろう)なんだって。 そんで…一朗くんに会える条件が、十六夜。これまた16日の夜ってわけ。まあ、あくまでも噂だし…どういう意味があってとか16がどうしてここまで絡んで来るとか…分からないんだけどさ。」 「ってかさっ…今日って16日じゃね?」 「そうだよな…」 「16日だな…」 「だったらさぁw 行っちゃえば?一朗くんに会いに。」 「はぁ~!?」 俺達4人は唖然として、何言っちゃってんの?と思いながら、呑気に笑ってる女子達を見てる。 「ハルとマサは1年6組じゃん。ちょうどいいじゃん。」 「バカかっ!!何がちょうどいいんだよ!!行かねぇし!!」
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