第1章アスク帝国編

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宇宙歴3217年、世界は荒廃していた!大陸では領土間に紛争を、繰り返していた。大陸の小国アスク帝国が新たな兵器を導入した。『スプレッド』である。 スプレッドは人間をベースに調整された個体である。   我々の世界では超能力と言われる力である        アスク帝国の研究者は優秀でスプレッドの感情を取り去ることに成功したのである。そしてアスクは大陸間の戦争に於いてスプレッドの投入により領土を拡大しつつあった。   2年後、最高傑作と呼ばれる2体が誕生する。 ローグとナナである。 それを聞いた皇帝は二人を王都に呼び寄せるように研究所に使者をつかわせたのである。 主任研究員のエリザベスと副主任のゴードンの 話し合いをする所から話しは始まる。 『困ったわぁ!』 『どうした!エリザベス!』 『王都から使者が来てローグとナナを王都に連れて来るように言われたのよ!』 『何かいけないのかい!』 『違うの!私はローグとナナには普通の人間として生活して欲しいの?』 『私にとっては普通だと思うけどなぁ!』 『じゃあ!彼らの生気のない眼が普通だっていうの!』 『仕方ないさ!彼らは兵器として調整されてるんだから!』 只、エリザベスの中では年端も逝かぬ少年と少女を 戦場に送るのが嫌で仕方なかった。 そして1週間後、ローグとナナを乗せた特別列車が王都に向けて出発したのである。王都までは2日かかるエリザベスは作戦を決行しようとしていた。ローグとナナを逃がすことを 王都に見える前に来た時エリザベスがローグ達の乗る車両の連結を切ろうと連結器の前に立って動かし始めると人の気配に気付く! ゴードンとリックだ! 『まさか本気だったなんて!そいつらは兵器なんだぞ!』 『この子達は兵器じゃない!』 『狂ってしまったのか!残念で仕方がない!リック解っているな!』 『イェッサー!ダッド!』 エリザベスに襲いかかるリック! 間一髪ローグとナナの乗る車両の連結が外れる! 『母さん!』 『ママ!』 『貴方達は人間になるのよ!』 宇宙歴3217年、7月! こうしてスプレッドとして生まれた 少年と少女のあてのない逃亡の 旅がはじまったのである。
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