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「見て、美穂。また一緒だね」
美奈が私に見せてきたのは、前月買ったペンケースと同じものだった。
「あー。可愛い。おそろいだね」
幼稚園からずっと美奈と私は双子のような扱いをされてきた。顔は全然違う。ただ、髪型や雰囲気がそっくりだと両親からもお墨付きだった。
いつも一緒、アルバムの写真にはいつも私と美奈が笑っている。
思い出はほぼ同じだと思う。
まわりのみんなも私たちをセットで扱った。
「美奈と美穂はそっくりだよね」
名前の半分まで同じ。
「だって、私。美穂が大好きなんだもん」
抱きついてきた美奈に仕方ないなと抱きつき返した。
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