8人が本棚に入れています
本棚に追加
美奈は私を心配していた。
私が好きなものだから、美奈も好きになる。やっと気が付いた。
美奈は私のコピーだ。思い返せば私が美奈を真似したことなんてない。
気が付くと美奈が私の真似をして、いつも一緒の美穂と美奈だった。
脳裏に浮かんだよくない妄想が止められなくなった。
手首の傷と美奈から送られてきた写真を見比べる。
私の傷は浅い、きっと痕すら残らないもの。美奈の傷は病院へ行くレベルのものだと写真でも分かった。
『部活は順調、電話はほとんど出来ないからまたメールする』
母に嘘のメールを送った。計画が途中でばれると困る。
そして、美奈にも
『美奈だけだよ。私のことを分かってくれるのは……』
意味深なLINEを送った。
最初のコメントを投稿しよう!