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教室の戸を開けたら、そこには古都城がいた。
古都城美琴(ことしろ みこと)。同じクラスの女子。特長。黒髪のショート。真っ黒な瞳。瞳。暗い教室の中、黒い瞳が僕を見つめていた。
「待っていたよ」
待っていた?
おかしい。確かに僕は目的があってこの放課後の教室に足を向けたが、それは誰にも話していない。
それに、意味がわからない。
「何で「何で鍵がかかっているのに教室に入れたのかって?」
彼女はにやり、と顔を歪ませた。
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