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『夏希へ』
『ノートありがとな!』
人のノートに何書いてるのよ。馬鹿。
なんて思いながら、私はさらに読み続けた。
『そういえば、お前最近俺と喋ってくれるようになったな!』
『結構嬉しい。ありがとな~』
思っていたよりも綺麗だな、山口の字。
てか、人のノートにこんな長文書かないでよ。でも…
「嬉しいな…。」
…えっ。待って。なんで?
最近の私、本当にどうかしてるよ。
ねぇ、山口。君は、いったい何なの…?
「…夏希。ちょっといい?」
そんなことを考えていたら、誰かに声をかけられた。
後ろを振り替えると、そこにいたのは、
「玲美…??」
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