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えっ、ちょ…!
「わっ わたしっ…私は二人を応援するから! でも、今は康夫くんに何か着させてあげて!」
誤解だと叫ぶ間もなく、ざわざわと複数の声と足音が階段を上る音が迫る!
山田さんは、親指を立て『此処は私が食い止めるから!』っと、戸を閉めた。
不味い!
果てしなく不味い!
康夫を守ることはできたが、俺の立場やばい!
「…そうか…お前は僕の事そんなに思ってくれていたのか…」
俺の下で康夫が呻く。
「…今まで気づかないで済まなかった」
康夫は体を起こし、俺をじっと見つめる。
「どこまでやれるか分からないが、僕の全力をもってお前に応えよう」
曇りなき眼で康夫はそう言い放つ。
は????
「このリコーダーに誓って!」
康夫が掲げたリコーダーには俺の名前が書かれていた。
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