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スク水とリコーダーと俺
教室の戸を開けたら、そこにはクラスのマドンナ山田さんのスクール水着を着用した幼馴染で親友の康夫がアルトリコーダーを銜えてメヌエットを吹いていた。
朝一の教室。
窓から差し込む朝のみずみずしい光の中、スクール水着に恍惚としている唇から空気を吹き込まれたメヌエットが感情豊かに響く。
流石、康夫。
リコーダーのソロで県代表になり、音大推薦を勝ち取っただけはある。
音楽なんぞど素人の一般ピーポーでもその旋律の素晴らしさが伝わるだろう…そのトチ狂った姿でなければ!
康夫はすっかり一人リサイタルに酔い、こちらの存在には気が付いていない…。
ぽたり。
あ。
しずく。
アルトリコーダーのケツの穴から、ぽたりぽたり。
一体何時間あのリコーダーを口に含んでいたんだ!?
キモイ!
キモすぎる!!
このまま誰か来たら、康夫は全てを失いかねないだろう。
凄まじい光景に、思わず後ずさった俺の足が戸に当たって______ガタン!
康夫の鋭い眼光が俺をとらえる!
ナニこれ?
俺死ぬの?
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