嘘つきなお見合い

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ふぁぁ... 春。 とっても眠くて心地よいこの季節。 佐伯美祐(23)、当方主人公である私は休日の朝を迎えた。 「秘書か...大変そうだな」 先月、私はアクアという化粧品会社に社長秘書として就職。 普通の大学を出て、43社目でなんとか就職できて、私はもちろんお母さんも安心。 仕事には少しずつ慣れてきたけれど、まだまだこれから。 今日は久しぶりにゆっくりできそうだ。 「そういえば、お母さんが電話して欲しいとか言ってたな...」 昨日、夜にかかってきたけど眠くて寝てしまった。 私は母に電話をかけるために携帯をとった。 ...私にはお父さんがいない。 高校のときにガンで亡くなって、お母さんが女手ひとつで育ててくれた。 だから、お母さんには感謝してるんだけど、まさか、こんな厄介ごとを持ち込んでくるなんて。
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