嘘つきなお見合い

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私は母に電話をかけた。 「もしもし」 「あ、美祐!?」 「昨日の話。なんだったの?」 「あぁ、あのね、あなた、お見合いしない?」 「...しない。」 即答。 昨日の話はなんだと思ったらお見合いか。 いやいや、結婚なんてまだ私に関係ないよ。 「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ。」 「なに?」 「あんた最近彼氏もいないみたいだしお見合い受けたのよ。そっちに写真送るからみといて。」 よけいなお世話だよ、まま!! 「そんな勝手に!?」 「いいじゃない、断ることもできるんだから、ね!?相手超イケメンでお金持ちらしいわよ?でももう、引き受けちゃったから...」 お母さんのダメなところ。 良かれと思ってしたことが、相手のありがた迷惑になってしまうこと。 まぁ...慣れたけど。 「はぁ...受けるだけだよ。」 こうなればこう言うしかない。 一度引き受けたものは断れない。
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