嘘つきなお見合い

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つ、疲れた... なぜか、高梨社長に見られると、体力を使う。 疲れる。 「はぁ...まさかの...断るつもりだったからなんか...気まずいな...」 そうだ。相手が取引先の社長だったなんて。 身分違いだ。 断りにくい。 しばらくして話が終わったのか、社長が出てきた。 何事もなかったかのように高梨社長は帰っていった。 そして私は社長に引き止められた。 「佐伯くん!」 「...社長」 「君は可愛いから取引先の反応もよい。君を雇ってよかったぞ。」 そうか、この社長は私の容姿だけで採用したんだった。 別にそれもいいけれど...セクハラだけは、やめてほしい。 でも、そんなこといえるはずもなく。 「ありがとうございます...」 「ところでこの後時間あるね?」 「は、はい...」 私は社長に捕らえられてしまう。
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