水戸さんの好きな人。

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「~♪~~♪」 「専務にしては上手く誘えたようですね。」 「専務にしてはって……別に食事に誘うぐらい朝飯前だ!」 「素直になればいいんです。素直になれば……」 「若松……若松はきっと色んな恋愛してきたんだろうな。」 「そんなことないです……」 「俺は……この年になっても雪乃のことしか好きになったことがないのはおかしいのかなぁ…だ、誰にも言うなよ!若松だから言っているだけで……」 「クスクス……かしこまりました。」 口に出る言葉はほとんど素直じゃない、だけど元々はきっと素直で汚れを知らない人なんだろう。 顔を真っ赤にしている坊ちゃんは小学生ぐらいの少年のような純粋な人だ。 「おかしくはないですよ。ただ専務みたいに初恋の人をそしてたった1人の人を離れても好きでい続けるのは簡単じゃないんです。純粋な恋愛なんて大人になればなるほどできません。」
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