水戸さんの好きな人。

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「私もまだまだですね……」 「?」 坊ちゃんにアドバイスした言葉は自分へのアドバイス 素直になれなくて後悔している自分がいるんだ、傷つきたくなくて…… 「今日……頑張ってくださいね。素直になれば大丈夫です。坊ちゃんは素敵な方ですから。」 「若松……そんなこと言うなんて鳥肌が!」 「予約しておきますね、お店。」 「若松はどうするんだ、その間。」 「私は、その間私用を済ませておきます。」 「そういえば若松のプライベートって謎だな。」 「雪乃さんにも先ほど言われました。」 「あ……そう///」 好きな人と同じことを思っていたのが嬉しくて、さらに上機嫌になっているのが誰が見てもわかる。 でも、自分の気持ちに素直になることは坊ちゃんの恋の邪魔をすることになる。 いや、邪魔じゃなくても障害になるかもしれない。 執事としていいのかーー だけど坊ちゃんの愛の深さに俺はかけてみたい
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