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「ありがとう…!いつかお礼を言いたいってずっと思ってた。」
「え…?お礼…ですか?」
「だってあれから弟は変わったもの。周りの人は弟を腫れ物扱いするか虐めるか…誰も弟のことを考えて接してくれる人はいなかったから。」
「でも私虐められているのをみても助けもせず……」
「うん…私も最初そう聞かされたときはどうしてって思ってた。だけどあなたいつも酷くなると大人を呼んでいたらしいわね。」
「それぐらいしかできなかったんです……自分が立ち向かえばいいのに。それに先生に言われていたから。」
「先生?」
「学級員として財前君を見ていてほしいって…」
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