水戸さんの好きな人。

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「あれ、専務はどちらに?」 「わ、若松君……」 水戸さんは質問に答えずうつむいて何も言えないようだったので代わりに部屋から出て行ったことを伝えた。 「彩花さん、今日もお綺麗ですね。」 「別に……悠馬の姉だからって無理に褒めなくてもいいわよ。それに私はもう財前家の娘ではないし。」 いつも堂々としていてフェロモンがカラダ中から出ているような水戸さんが、若松さんの目の前だとうまく話せなずイジイジとしている少女のようだ。 「あ、すいません、専務のデスクに飾ってあるお花のことです。彩花さんがいつも飾っているのを見ていたので。」 若松さんそこはお花じゃなくて水戸さんを褒めてあげて!!!
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