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勝手にカラダが後ずさりしてしまって
ここから逃げ出したい気持ちでいっぱいだ
でも逃げたって何も解決しないのに――
「え…?」
社長と話をしながらも私の腰にそっと手を置いて後ずさりしないように専務は見守ってくれた。
専務がどういうつもりで手を添えてくれたのかわからないけど、それでも私にとってその手は温かくて――軽く会釈するといつもとは違う優しい表情で笑ってくれた。
優しい笑顔は一瞬ですぐまた険しい顔に戻って会話に戻っていったけど、耳が真っ赤になっていて、照れているくせに手は添えたまま――
そんな専務が可愛い。
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