ダブルデート

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「雪乃!!」 「葛城部長!?何で…」 「あ…専務っ…ちょっと……渡辺さんと話をしてもいいですか…はぁっ、はぁ…」 エレベーターは数が少ないからきっと階段で降りてきたんだろう。 さっきまでは涼しそうな顔で食事をしていた葛城部長が 額から汗を流しながら俺に話しかけてくる。 きっと、雪乃はこの男のこういうところに惹かれたのだろう。 逃げても、避けても、絶妙なタイミングで追ってくる、この男。
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