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「待って……財前君!」
「いいから来い!」
「でも葛城部長が……」
「雪乃は…いいのかよ、それで!」
気づいたらもう道端に出ていて
自分の大声で雪乃も周りの歩いていた人達も驚いていた。
「いいのかよって……?」
「あの男の……二番目でもいいのかよ…」
「よくないけど……分かっているけど……っ」
雪乃の泣く姿はこれで二度目だ。
あまりに静かに泣くので泣いているのがわからないぐらいだ。
だけど静かに泣いているからこそ、綺麗な泣き顔だった。
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