二番目の女

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「俺の秘書になれ!第一秘書な!」 平穏にOLをしていた私を戦場の秘書課に無理やり入れた。 俺様な次期社長は昔いじめられっ子だった悠馬だったなんて最初気づかなくて、その仕返しかと思うぐらい横暴だったね。 「人助けしてやるよ。俺と付き合え。」 「いえ……大丈夫です。」 俺様すぎてついていけない! 我儘で俺様で口悪くて でも…… 『泣くならここで泣け!俺の胸で泣くのはお前が最初で最後だからな!』 私の頭をがっしりと包み込む手は大きくて 涙で濡らしてしまった胸は固いけど温かくて… 顔も耳も真っ赤にしながら目も合わせずにいうあなたに出会えて 本当によかった いつも二番の私を あなたの一番にしてくれて、ありがとう
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