998人が本棚に入れています
本棚に追加
「悪いと思うなら今すぐ荷物まとめて秘書課に来い。」
えぇぇぇ!?ぶつかったこと怒ってない感じだったのに…
でも…良い機会なのかもしれない。
専務が去った瞬間見えた部長の顔は…ホッとしていた。
「渡辺さん……大丈夫?」
「葛木部長…大丈夫です。もうここに8年いましたから、秘書のお仕事もやってみたいので……」
「……無理するなよ。いつでもここに帰ってこい。」
耳元で囁かれる部長の低くて甘い声は
ベッドにいるときの声と同じでーー
結婚したのに、1番にはなれないのに、あのホテルの部屋へ足が向いてしまいそう……
「……部長ッ」
最初のコメントを投稿しよう!