謎の俺様男

10/70
前へ
/214ページ
次へ
「悪いと思うなら今すぐ荷物まとめて秘書課に来い。」 えぇぇぇ!?ぶつかったこと怒ってない感じだったのに… でも…良い機会なのかもしれない。 専務が去った瞬間見えた部長の顔は…ホッとしていた。 「渡辺さん……大丈夫?」 「葛木部長…大丈夫です。もうここに8年いましたから、秘書のお仕事もやってみたいので……」 「……無理するなよ。いつでもここに帰ってこい。」 耳元で囁かれる部長の低くて甘い声は ベッドにいるときの声と同じでーー 結婚したのに、1番にはなれないのに、あのホテルの部屋へ足が向いてしまいそう…… 「……部長ッ」
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!

998人が本棚に入れています
本棚に追加