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「なぁ、若松。」
「はい。」
「これでよかったのかな…」
「……よかったと思います。」
「……って無言があるってことは思ってないだろ。」
「本音を言ってもいいんですか?」
「いや、言わなくていい。わかってる、ちょっと横暴だったかな…いきなり秘書課って……でもあいつの下で働くのは………」
「……」
「若松、やっぱり言ってくれ。無言が怖い。」
「秘書課もですが……それよりも下の名前の呼び捨てのほうがどうかと思います。」
「え…俺下の名前で呼んでた!?」
「やっぱり自覚なかったんですね。下の名前で呼び捨てで呼んでましたよ、さっき。」
「マジかよ~自覚なかった……」
ノックとともに雪乃がおどおどした表情で中に入ってくる。
「あの…カップこれでよかったでしょうか?」
「これ……ほかにもカップはあっただろう。何でこれにした?」
「専務のじゃないかなと思いまして……」
「え?」
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