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「え……?」
優しかった眼がどんどん冷たい眼になって……自分の体が魔法にかかったようにどんどん凍りついて動けない。
心臓も鷲掴みされているようで……息も止まりそう。
憎しみと軽蔑の眼ーー
「あなたも傷ついたかもしれない。だけどあなた以上に傷つく人がいるということを忘れないように。」
「すいません……ごめんなさいッ…」
わかってる、この人に謝ったって過去は消せれない。
だけど謝らずにはいられなかった……
葛城部長の奥さんも目の前にいる若松さんみたいに傷ついている。
頭はわかっているつもりだったけど……こうやって傷ついた人が目の前にいると自分がしていることが思いやられる。
「……あなたに謝ってもらっても困ります。」
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