謎の俺様男

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「……折をみて伝えますので。」 「はい。」 部屋から出ていく若松さんのしゃんと伸びた背中を見ていたら、また申し訳ない気持ちになった…… もう部長とは会わない。 あのホテルの部屋へ二度と行かない。行ってはいけない。 「よし、仕事しよう!」 この段ボールの資料を運ぶのか……できるだけ一気に運ぼう! 「やだ、渡辺さん大丈夫?その段ボールは何?」 「水戸さん…これ専務が運ぶようにとのことでしたので……」
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