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「なら戻るぞ。」
「ちょっ、ちょっとだけ待ってください。息が……」
「……待てない。時間がないんだ!」
「じゅ、10秒だけ……」
普段運動してないし、足も痛いし……苦しい……
「仕方ねぇなー」
そういって手首を掴んで引っ張ってくれるあなたの背中は大きくてーー
一度もこちらを振り向かないから呆れて怒っているのかと思ったけど
耳が真っ赤なのをみて照れているのがわかった……
優しくないのか優しいのか、よくわかんない。
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