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麗華へメールを返信し、僕は漫画本を開いた。
淡々と時間を消費し、八時になると叔父であり義父でもある三鷹雄二〈ミタカユウジ〉が店に顔を出した。
「聡一郎〈ソウイチロウ〉、あがっていいぞー」
「うん、分かった。ていうか、酒臭いよ?」
「ははっ。マスターのカクテルが美味くてな。ありゃ犯罪だわ」
癖っ気の強い髪を掻きつつ、叔父さんはだらしなくよれたシャツの上から制服を羽織った。
どうやら、昨晩もバーで深酒したらい。
叔父さんが足蹴に通うバーは、巷で人気のあるcherryという店だ。
僕もあの店は好きなので、叔父さんが深酒してしまう気持ちもわからなくはない。
けど、もう四十路なのだから、ある程度の分別はつけてほしいものだ。
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