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たしかにあのときわたしは
あなたの特別だと思っていました。
特別とも少しちがう。
下位層の中の特別。あれ、全然特別じゃない。
でもその中の特別枠にはぜったい入っていて、わたしはあの頃がいちばん幸せでした。
ばかなわたしはそんな幸せにも気づかずにイヤイヤばかり言っていた。
もっと幸せになりたいともがいていた。
今、わたしは特別なんかじゃない。
あんなに尽くしたのに、あなたはもうわたしなんかいらないのね。
それとも慣れなのかしら。
わたしはぜったい離れないなんて自信。
だからあの子なの?
どうしてあの子なの?
下位層の特別はわたしのはずだったのに。
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