語り手:□ 友人:○

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教室の戸を開けると、そこにはこけしが置いてあった。 なんの変哲もないこけし。 ただ一つおかしな所があるとすれば、教室の机の上に一つずつこけしが置いてあることだ。しかも全てこちらを向いている。 なんだか僕は君が悪くなってその教室に背を向け、帰った…… □「……っていう夢を見てさ」 ○「なにも夢の中までオチなしにしなくても」 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 教室の戸を開けると、そこには誰もいなかった… 違和感を感じ、時計を見る。いつもなら朝礼が始まってる時間だ。 ○「おはよー」 □「あ、おはよー」 友人の顔を見て、少し安堵する。 ○「あれ…?誰もいねぇの…?」 友人も異変に気付き、教室内をキョロキョロと見渡す。 取り敢えず教室に入る僕ら。 よくわからないので、取り敢えず僕らは誰か来るまで寝ることにした… ---------------------------------------------------------- どのくらい寝ていたのだろうか。ふと窓を見ると随分と日が高くなっている。 友人はまだ起きる気配がない …すると 廊下からコツ…コツ…と誰かの足音がする。 見ると、担任の先生だった。 担任は僕を見るなり目を見開き、そして、驚愕の事実を口にした。 「今日は、創立記念日だぞ。」 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 教室の戸を開けると、そこには真っ白な世界が広がった。 しばらく状況が飲み込めず、呆然とする。 だんだん白い霧のようなものが晴れ、ニヤニヤした友人の顔がクッキリと見えてくる。 やがて、僕は状況を把握し、同時に友人の胸ぐらを掴んだ。 そして床に落ちていたチョークまみれの黒板消しを拾い そのまま友人にビンタをかましてやった。 ○「ゲホッゲホッ!!何しやがんだテメェ!!」 □「これでおあいこじゃあ!!」
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