第1章

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「ーーってゆーかさ、俺知ってるよ」 え? 「春菜のこと」 ハッキリとそう告げた彼の瞳が私を捕らえる。 さっきまでの和やかな雰囲気はそこにはもうない。 え? だって、初めましてって最初に‥ 「‥‥頭が混乱してるの、だって私の知ってる‥「そんなのどーでもいいじゃん」 「春菜も、俺のこと覚えててくれたんだ。だけど、俺は"ウミ"だから」 そういった夏目君の瞳は揺れていた。
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