第1章 変化

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どうやら私は本当にドッペルゲンガーらしい。 私は落胆した。少しだけ自分こそが「本物」と思っていたからだ。 けれども意外と簡単に諦めがついた。やはり妙に冷静になっているらしい。 私の感覚としては今日教室に入るまで、私は確かに「本物」のつもりだった。 けれど教室に入ったら急に「偽物」という現実を突きつけられた。 本来それだけで精神が不安定になってもおかしくないのに…………私は平気だった。
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