第1章 変化

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呼んでから「しまった」と思った。 今の状態で気付かれたらさっきの二の舞だ。そう思って廊下を戻ろうとすると激痛が走った。 「あんたはバカか! こんなもの腕につけたままだったら『私はここにいます』って言ってるもんじゃない」 そう言って私を叱ったのは親友の綾香ちゃんだった。 手にはボールペンが握られている。
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