第1章 変化
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どうやら力任せに腕に刺さったペンを抜いたらしかった。 親友が手に持つペンを見て私は再び右腕が痛み出した。 ペン先が紅くなっていたせいだろう。 親友と会って安心したこともあるかもしれない。 さっきまでは突然の殺意への恐怖で痛みを忘れていたのだ。 「痛いよー」と言いながら涙目になっていると 「ゴメン。大丈夫? ちょっと急いでて……強引過ぎたね」 と申し訳無さそうに言った。
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