第1章 変化

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「さっき急いでたって言ってたけど何を急いでたの?」 私は少し落ち着いてから親友に聞いた。 「ああそうだ、そうだった。これから『本物』に対抗するために『偽物』たちで空き教室に集まるみたいなんだ」 彼女は早口でそう言いながら、ポケットからハンカチを出して怪我の所に巻いてくれた。 ペンの痛みは残っていたがハンカチのおかげで血はすぐに止まった。
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