第1章 変化

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教室の戸を開けるとそこには……いつもと同じ風景が……いや、違う。明らかにおかしいことが一つある。 窓側一番後ろの自分の席。そこには既に誰かが座っていた。 誰だろうか? 窓から入る日差しのせいで顔が陰ってよく見えない。 私の視線に気付いたのか、その人物はこちらを向いた。 校則通りにカッチリと着たセーラー服。文学少女を思わせるメガネと三つ編みのツインテール。 …………私だ。私と同じ顔がそこにあった。
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