第1章 変化

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そこまて思い出すと、私は「あれっ?」と思った。 私には殺意など微塵もないのだ。確かに彼女を見て驚きはしたが殺そうとまでは思わない。 そもそも私は争いごとが嫌いだし、血液に至っては見ただけでクラッとする。 ドッペルゲンガーだからといって本物を殺す必要はあるのだろうか? そもそも私が本当に影の存在であるドッペルゲンガーだとは思えない。 もしかしたら手の込んだドッキリなのではないか? 妙案が浮かんだので、私は私を指差したままの彼女に話し掛けて見ることにした。
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