第1章 変化

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「そ、そこにいるドッペル、三石(みついし)さんに近付くな」 クラス委員の山口君だった。 怖いのを隠そうとしているみたいだが、声が少し上擦っていた。 私は自分の名前が呼ばれて一瞬ビックリしたが、すぐに本物の私のことだと気付く。 やはり私が見えていないのか、山口君は少しずれた方向にしゃべっていた。
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