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「始まったのね」
楓はようやくといった感じに言った
「さぁ少年。この教会を出たら君は戦場の中だ」
「わかってます。それじゃあ、もう用事も無いので帰ります」
疾風は軽く会釈すると楓に帰ろうと言って教会から出た。
教会から家に帰る途中に小さい女の子が立っていた。
1回立ち止まった。彼女は年は大体10~2才ぐらいで髪は白銀で瞳の色は透き通った赤色、服は全て白く同じ色のスカート、頭に同じ色のぼうしをかぶっている。どう見ても外国人である。
彼女は貴族のするスカートの裾を引いた会釈をした。その後彼女は。
「はじめましてお兄ちゃん。私はレイ。レイスフィール・フォン・アインツベルンと言えばわかりますか?」
「なんですって⁉」
楓は何か相当驚いている
「楓、知っているのか?」
「アインツベルン家は毎回聖杯を狙って参戦している家系よ」
「そうか」
疾風はレイを見た
「その君は何しに来たんだ?」
レイはクスッと笑った
「それはね。お兄ちゃんを殺すためだよ」
「やっぱりマスターか…」
「そうだよ。私は聖杯なんかよりこれを楽しみにしてたんだから。だから、お兄ちゃんはじっくりと念入りに殺してあげる」
「おいで、バーサーカー‼」
レイがそう言った瞬間いきなり男が出てきた。大きさは2㍍以上で下手をしたら3㍍あるかもしれない巨漢だ。手にはバーサーカーの身長の半分ぐらいの大剣を持っている。
「やっちゃえ、バーサーカー‼」
そう言うとバーサーカーはその巨体に似合わず素早くいつの間にか疾風達の前に来ていて大剣を振り上げていた
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