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従者を行かせ、しばらく待っているとどこからか子猫の鳴き声が聞こえてきた。
「子猫!?どこだろう?子猫みたい!」
セルフィは鳴き声のする方へ行ってみる事にした。
「…ミィ…ミィ…」
今にも命が消えかけているような力ない鳴き声。
「子猫ちゃん?どこ?もう一回鳴いて?…あんなかぼそい声…早く手当しないと…」
セルフィは当然助ける気でいた。
城の周りをぐるっと囲むように生垣がある。
生垣には木が沢山植えられていてチョット覗いたぐらいではなかなか様子がわからない。
もう一度鳴いてくれれば…見つけられるかもしれないのに…
セルフィは祈るような気持ちで鳴き声を待っていると…
「…ミィ………」
聞こえた!!
セルフィは声のしたところを重点的に探す。
「居た!!よかったー!!初めまして!僕はセルフィだよ。もう大丈夫だからね?」
セルフィは今にも命が消えそうに衰弱している子猫を抱き上げた。
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