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馬車の中に入ろうとすると何故か倒れている子とは別の獣人が中にいた。
年の頃はセルフィとあまり変わらないだろうか?
「あ、えっと。はじめまして?」
セルフィは少し緊張しながらその獣人に挨拶をした。
「ん?この馬車はお主のか?いい匂いがしたから入ってみたぞ?何処にある?」
挨拶は大事だよ?っとセルフィは思う。
でも、余程お腹が空いているのかヨダレが物凄いことになっていたのでとりあえず自分の食事を分けてあげることにした。
「コレは僕のお昼なんだ。一緒に食べる?」
セルフィはサンドイッチをひとつ取り出すとその獣人に手渡す。
するとすぐに食べだしたのを見てセルフィは苦笑しながらも自分の分のサンドイッチを取り出して食べ始める。
すると…
「美味いな!コレは!なんという食べ物なのだ!?」
その獣人は満面の笑みでセルフィに聞いてきた。
「サンドイッチだよ?美味しかった?良かった。僕が作ったんだ。まだあるよ?食べる?」
セルフィはそう言いながらサンドイッチを取り出すとその獣人に手渡す。先程と同じようにすぐに食べ始めたのをニコニコしながら見ていた。
心の中で餌付けしてるみたいだな…
と、少々失礼なことを思いながら。
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