12月7日 今世紀のアニメ少女は科学の力で変身する

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12月7日 今世紀のアニメ少女は科学の力で変身する

 世の中には、「アイカツおじさんやプリパラおじさんは幼女と接触したり幼女の顔入りのトモチケを入手したいからそんなゲームをやるのでは」と思っている人がいるらしいが、それは違うと思う。それは「アイカツ!やプリパラを面白いと思わない人の発想」だ。むしろ逆に、お子ちゃまがいないと「のびのびプレー出来る」と喜ぶ人が多いし、「ゲームはつまらないが仕方なくやる」ではなく、逆にゲーム自体が楽しいからやるだけだ。  ところで、プリパラのアニメを初めて見た時、何だか見た事のある様なストーリーだと少し思ったのだけど、それは多分「クリィミーマミ」だ。紫色の髪と黄色い服も似ているし、家が食べ物屋のところも(クリィミーマミはクレープ屋、プリパラはイタリア料理店)。自分がアイドルに変身して活躍しているところを隠しているのも似ているけど、百パーセント隠す必要のあったマミ(森沢優)と違って、らぁらは校長だけに隠す必要があり、それ以外には知られている。クリィミーマミではお付きのマスコットとしてネガとポジがいたけど、マネージャは人間の大人。プリパラはマスコットのクマやウサギに魔法の力が無く、単にらぁら達のマネージャを務めている。らぁら達をプリパラの世界へ送り込む案内役は、めが姉ぇが担ってはいるが、「魔法の力」とは言っていない。  そう、らぁら達は森沢優と違って魔法少女ではない。魔法ではなく、プリパラの世界というヴァーチャル空間の力で変身するアイドルなのが現代っぽいところだ。魔法の設定が無い分、「使い魔」ではなくなってしまったマスコットが、これまで人間の仕事だったものを取ってしまったのかも知れない。
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