12月2日 プリパラはアイドルの現場だった

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12月2日 プリパラはアイドルの現場だった

 プリパラの公式ウェブサイトを初めて見て、プリパラのゲーム機がどの店舗に置かれているか確認。最寄りの店舗は、有名な大型ショッピングモールだった。  早速その夜にその店に寄ってみると、ゲームコーナーには、リボンと宝石でデコられた可愛いマークに「プリパラ」と書かれた筐体が一台、同じく「プリパラ ライト」と書かれたものが二台あった。八時頃となると子供連れの客も数える程で、閑散としていた。  いわゆる「幼女先輩(アイカツ!やプリパラの大人のプレーヤーは、ちっちゃい女の子のプレーヤーの事を、敬意を込めてこう呼ぶ。上下関係は子供が上!)」はおらず、三台とも空いている。すぐ近くには人もいない。この二点を確認すると、何か悪い事でもしてるかのようにどきどきしながら、一番右の筐体の前に腰掛けた。そして「お金を入れてね」という声に促されるまま、恐る恐る百円硬貨を入れた。もう後には退けない。  縦長のスクリーンに「マイチケをスキャンしてね」と表示されたが、私は何のチケットも持っていない。赤いボタンを押すと、写真撮影の画面になった。幸い、写真撮影をスキップできる事はプリパラのサイトで見て事前に知っていたので、もちろん飛ばした。  すると「マイチケをスキャンしてね」と促された。画面には、アニメの主人公、らぁらちゃんが白いTシャツにピンクの短パンにスニーカー(レッスン着)という出で立ちで映し出されていて、どうやら衣裳の印刷されたマイチケを読み込むと、その服を着せる事が出来るらしい。残念ながら赤ボタンでスキップ。「トモチケをスキャンしてね」も、やはり赤ボタンでスキップ。  画面の女の子達がプリパラのステージへ飛んでいくアニメーションやら関連商品の宣伝やらの動画が映し出された。気が付くと、少し離れてはいるが、小さな男の子とその父親らしき人が、仮面ライダーのゲームの筐体で遊んでいるようだった。だが、ここまで来た以上、もう後には退けない。ゲームが終わるまで、観念して居坐るしかない。
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