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ところが、さっきまでいたプリパラの画面を見ると、元の画面に戻っていない。アニメでは顔なじみの、赤い眼鏡に王子様みたいな服のイケメン男子「めが兄ぃ」が登場し、「そのまま買い物を続ける時はお金を入れてください」と言っている。顔を真っ赤にして筐体に戻ると、赤ボタンを連打して終了させ、やっと後始末が完了した。買い物というのが何の事なのか少し気にはなったけど、そんな心の余裕は無かった。
そのゲームコーナーには、太鼓の達人とか、初音ミクのゲームとか、けいおん!のゲーム(深夜アニメのなので大人向けだと思ってたら、椅子が幼稚園の椅子みたいに低くて、しかも音が小さくて聞こえなかった)とか、とにかくリズムゲームがいろいろあった。それらをプレーしながらクールダウンすると、あとは家に戻る事にした。
帰ってからプリチケの寸法を測ってみると、マイチケ(下の部分)が61×87ミリ、トモチケ(上の部分)が61×41ミリ。マイチケとトモチケの間には想像通りマイクロミシン目が入ってて、折り曲げると簡単に切り離せる(アニメではパキッと折って切り離す事を「パキる」と呼んでいる)ようだった。裏の図柄はアニメ版と違って、マイチケとトモチケとで同じ模様。
さて、「マイクロミシン目入り名刺用紙」で「プリチケっぽい何か」を作れるかと寸法を測ってみると、55×91ミリと、短辺が6ミリ短いけれど、まあこれくらいはご愛嬌という事で許してもらおうか。
いつお子ちゃま連れが来るかわからないショッピングモールのゲームコーナーでは、やはり落ち着いてプレー出来ない。プリパラの筐体は秋葉原のゲーセンにもあるらしいので、先日秋葉原に行った時に入手しとけばよかったと今更後悔するのであった。
アイドルファンの世界では、テレビだけでアイドルを見るのを「在宅派」、ライブ会場に行って見るのを「現場派」と呼ぶらしい。今日プレーしたプリパラのアーケードゲーム版は、まさに「アイドルの現場」だった。私はさながらペンライトを振ったりヲタ芸を打ったりしているファンの一人。女児向ゲームのコーナーへの潜入は恥ずかしかったけれども、「ステージとの一体感」を味わう事が出来たし、「現場の空気」を知る事が出来て、これまでぼんやりとしか理解出来ていなかったアニメ版の背景が、少し見え始めてきた気がする。
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