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なんで私はこの世界にいるんだろう…?
そして…
なんで戦国時代に萌え要素たっぷりな猫耳があるのだろう…。
疑問しか浮かばないけど、現実世界に帰れないんだったらここで頑張るしかない。
「猛烈に猫耳をはずしたい~!」
早く現実に帰らなきゃ、ここでの生活が異常すぎて現実世界なんて忘れてしまいそう…。
「珠稀殿、珠稀殿!」
名前を呼ばれ、振り向くと…
「えっ…!?」
「お客様の一彦(かずひこ)様でございます」
「一彦…?なんでここに…?」
一彦とは、私の幼馴染みで、そして私の敵。
なんで敵かって?
だって、コイツのせいで私はこの世界に来たようなんだ。
「久しぶり。珠稀殿~(笑)」
は、馬鹿にしてるだろ…!!
「一彦、アンタのせいだからねっ!」
私は、こんな猫耳着けたくないし、むしろ…
メイドさんを見る方が好きなのに。
(変態とか言われるけど)
多分私の場合、常日頃2次元の世界に行きたいと妄想したり、猫耳サイコー!なんて言って萌えを求めすぎたせい。
でも、でもね。
「自分が猫耳着けても何も萌えないの!!」
「ははっ、変態だなぁー。珠稀殿は(笑)」
コイツ、うざい…
「まあ、俺は自分の城にでも戻るさ」
え、待って。
「一彦も城持ってるの…?」
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