~・にんじん・~

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その日――― 汗ばむような陽気の中、担任とその学校を訪れた僕は、その日の最終の授業を見学させてもらえることになった。 担任の先生と職員室を訪れ、担当の先生から少しばかり説明を受ける。 僕の担任の先生は、学生時代は水泳をしていたから、普通よりは筋肉質でかなり逞しい。 しかし、ここの先生達は…… その担任の先生が、まるで病気持ち大根のように貧弱に見える程の人が大多数なんだ。 つまり、『マッチョだね♪』ってレベルをはるかに超えている。 「君は、どうしてこの学校を受験しようと思ったんだい?」 スパッツに上半身裸の担当の先生は、にこやかに僕の提出した書類に目を通しながら聞いた。
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